野球部訪問 第55回 広陵高等学校(広島)

第55回 広陵高等学校(広島)2012年01月17日

 グラウンドは凍えきっていた。広島市内中心部からアストラムラインで約30分。伴(とも)駅から10分ほど歩いた丘の中腹に、春22回、夏20回の甲子園出場を誇る広陵高校は位置している。
 朝の気温は氷点下に近く、市内中心部より3度は低い。グラウンドには霜が降りていて、すぐには使えない。取材日の2011年12月26日は雪もうっすらと積もっていた。

【目次】
[1]広陵の冬合宿とは?
[2]伝統がチームを強くする
[3]冬の練習姿勢で決まる夏のメンバー
[4]選手同士で技術を伝承


特集 ライバル校 冬の実況中継

広陵の冬合宿とは?

秋季愛媛県大会準々決勝・今治西戦での円陣

"午前中はランメニューが中心になる"

広陵の冬合宿は本当に厳しい」

 卒業生、また練習を覗き込んだことのある関係者は口を揃える。全寮制である広陵高野球部の冬合宿は長く、例年、冬休みがスタートする12月下旬から練習試合解禁となる3月上旬まで行われる。この冬合宿の時期は、シーズン中よりもランニングメニューが増え、基本の反復練習もハードな量をこなすこととなる。

今年の場合は、12月22日から3月10日までの約2ヶ月半。冬休みや土日の一日練習ができる場合は、午前8時30分を回ったころからグラウンドに選手が集まり始める。ここで、とある一日の練習メニューを紹介しよう。

9時…練習開始、メンタルトレーニング10分

9時10分~12時…ランニング、体幹、ウエイトなど4班に分かれて体力強化メニュー

12時~13時15分…食事休憩

13時15分~18時30分…野球メニュー
キャッチボール30分(1対1、ランニングしながら行うなど)
守備練習(シートノック中心)
打撃練習(ティー打撃中心)
(投手はシャドーピッチング、投球練習、ランニング)
最後にランニング約40分(ダッシュ系)
※水曜日はボールを扱わない。ランニングと体力強化メニューが中心。

 今年は、この翌日12月27日に、学校からマツダスタジアムの往復35キロを走った。走るのが苦手な選手もいるが、ペース関係なく、苦難を乗り終えて完走することをトレーニングの一番の目的としている。

「勝ち進めば、この球場で試合をすることになる。『必ずこの球場に来るんだ!マツダスタジアムで勝ってから甲子園に行くんだ』という夏への気持ちを大切にしてほしかった」(中井哲之監督)。

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プロフィール

中牟田康
中牟田 康
  • 生年月日:1969年7月5日
  • 出身地:福岡市
  • ■ 経歴
    スポーツ新聞に16年間勤務。プロ野球(低迷期の阪神、星野監督時代の中日、Bクラス続きの広島)、高校野球(広島県内、中国地区)、サッカー(サンフレッチェ広島、高校サッカー)などを担当。プロ野球担当時代はなぜか、FAに関する取材、監督交代に関する取材を数多く経験。
  • 2010年7月に、広島を中心にフリーとして活動を開始。「サンフレッチェ広島2011イヤーブック」、雑誌、ホームページなどに執筆する一方、スポーツ番組の構成(広島ホームテレビ「恋すぽ」)を担当。「高校野球ドットコム」にて観戦レポートを寄稿する。また、食とコンディショニングを通じて「スポーツ王国広島」の発展に寄与することを目指す組織「AFCA」を2011年8月に設立。
  • ■ブログ:「40歳で会社を辞めてみた

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