第8回 海外の子供達を指導,阪長友仁からのメッセージ~日本野球の真髄とは~2009年11月27日

海外で野球を教える阪長さん
~日本野球の真髄とは~
野球の素晴らしさを、国内に絞らず、国外に出て伝えている指導者がいると聞いた。しかも、元甲子園球児だという。
その名は阪長友仁さん。新潟明訓高校3年時に甲子園に出場し、本塁打も放っている。その彼が自身4カ国目の指導となるコロンビアの中学生を連れて、日本を訪れている。
11月20日。その一行が大阪府立校で練習をすると聞いたので、本人に急きょ、インタビューを行った。「自分が人のために何かできないかなと思った」と話してくれた阪長さんからは、その心意気に感心するとともに、日本野球の神髄とは何かを改めて考えるきっかけを作ってくれた。
氏原(以下「氏」) いつからコロンビアの方にはいかれたのですか?
阪長(以下「阪」) 2008年の3月からですね。スリランカ、タイ、ガーナを2年間で3カ国指導してきたんですけど、これまで、アジア・アフリカと教えてきたので、中南米を教えたいなと思っていて、コロンビアに行きました。
氏 なぜ、そんな道を選ばれたのですか?きっかけは?
阪 小林先生(敬一良、浪速高校元監督、現京都創成大学監督)に出会ってからいろいろお話をいただき、鍵山秀三郎さんや桜井章一さんの本の影響を受けました。自分だけがよかったらいいんじゃなくて、みんなのために貢献したい。日本にはたくさん指導者がいると思うんで、海外で教えることがみんなのためになるかな、野球が発展していない国の子供たちに指導するのがベストかなと思ったんです。野球への恩返しですね。
氏 いってみて、想像の違いとかはありましたか?
阪 基本的に行く時には、何も想像しいないで行くようにしています。行ってみて思うのは、やはりアジアの野球は日本に近いなぁと思いますけど、中南米は日本と180度違います。こっちの言うこと、聞かないですし(笑)

日本の球児と合同練習
氏 コロンビアは治安が悪いみたいですけど、身の危険は感じないですか
阪 それはありませんね。日本にいたって交通事故は多いですし、変な事件も、病気にだってなりますから。そこは気にしたことはないです。
氏 コロンビア人を指導されていて、感じることはありますか?
阪 コロンビア人は明るいですし、エネルギッシュです。ホント、真剣に怒りますし、真剣に笑います。パワーにあふれていると思います。そういう部分を伸ばしてあげたらと思います。
氏 日本の指導者として、どんなことを伝えたいですか?
阪 日本のように個人より、チームを大切にすることを教えたいですね。礼儀から入るとか、一部分でも伝えられたと思います。
氏 WBCやメジャーとか、海外で見られるとまた違うと思いますが?
阪 ヤンキースの松井がああやって活躍しているのは誇りに思います。勝った負けたではなく、野球界の第一戦で戦っていることは誇りに思います。
氏 WBCはいかがでしたか?
阪WBCの決勝を見ていた時に、7回くらいに日本のベンチが映ったんですよ。その時に、スペイン語の実況で「日本のベンチは道具がきれいに揃えてあって、ゴミが落ちていない。だから、チャンピオンになれるんだ」みたいなことをいっていたんですね。それをみんなで見てたんですけど、うれしかったですね。これが日本野球のいい点だなぁと改めて思いました。
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- 氏原 英明
- 生年月日:1977年
- 出身地:ブラジルサンパウロで生まれる
- ■ 高校時代から記者志望で、新聞記者になるのが将来の夢だった。
- ■ アトランタ五輪後に、スポーツライターに方向転換。
- ■ 大学を卒業後、地元新聞社に所属。
- ■ その後スポーツ記者として、インターハイなど全国大会の取材も経験させてもらい、数々の署名記事を書く。
- ■ 03年に退社。フリー活動を開始。
『週間ベースボール』、『ベースボールクリニック』(ベースボールマガジン社)、『アマチュア野球』(日刊スポーツ出版社)『ホームラン』(廣済堂出版)、『Number』(文藝春秋)、『Sportiva』(集英社)、『高校野球ドットコム』『ベースボールファン』などに寄稿。フリーライターとしての地位を固める。
- ■ 「人間力×高校野球」好評連載中!!
- ■ ブログ:「心で書く!」(氏原英明オフィシャルブログ)
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